捻挫癖のある足関節の痛みに微弱電流療法が効果的だった症例


こんにちは、一般社団法人微弱電流療法研究会理事の作尾大介です。
この度は、私の整骨院に定期的にメンテナンスに来院なさっている患者さん(以下Kさん)が、1週間に階段から足を踏みはずし、左足首を捻挫した患者さんが私の整骨院に来院されました。
実は、Kさんは当院に初めて来院なさる前から何度も捻挫を繰り返している状況でした。
そこで、当院で足関節の検査を行うと左の外果に圧痛と炎症がありました。
そこで、患部に微弱電流医療機器NEUBOXを用いて足関節捻挫に対して施術を行い、足関節をテーピングとサポーターで固定すると。
「え、足を地面につけても痛くない!」と患者さんより喜びの声を頂戴できたのです。
Kさんからは微弱電流医療機器を通電後、「痛みがずいぶんラクになった」と教えていただきました。
肩こりや腰痛といった慢性痛だけでなく急性痛にも幅広く活用できる微弱電流医療機器NEUBOX
Kさんは今まで度々捻挫を繰り返していたため、今回もほったらかしにしていれば治るだろうと考えていたとのこと。
最初はほったらかしにしていましたが、仕事中に歩いていると痛くなるため、当院に来院なさいました。
検査をさせていただくと、左の足関節の外果のところに圧痛がありました。

治療前は足関節の外果あたり(前距腓靭帯付着部)のところがパンパンに腫れていました。
腓骨の下端部にも圧痛がありましたが(音叉で振動させても圧痛はありませんでした)骨折はないと判断。
内反ストレス、前方引き出しテストなど理学検査は痛みが強いため行いませんでした。
踵腓靭帯、内側三角靭帯、前脛腓靭帯などには圧痛を認めないことから、前距腓靭帯の単独損傷と判断しました。
腫れの早期消退と除痛を目的に通電を行いました。
微弱電流医療機器NEUBOXでの通電は、3種類の通電があります。
※・急性期に有効なモード(ストロング)
・一般的に幅広く通電が可能となるモード(スタンダード)
・電気の通りが悪い時のモード(ジェントル)
この度はスタンダードモードでローラーを用いて患部を通電させていただきました。
その後、パッドを用いて外果と内果を挟んだ通電と、患部に対して通電を行いました。

痛みがその場でみるみると軽減する微弱電流医療機器NEUBOXの効果
Kさんには、施術のたびに通電を行い、自宅では自分でも取り外しのできる足関節を固定できるサポーターを着用していただき、施術に通っていただきました。
4回目の通電の時(初回の来院から2週間後)、
「もうサポーターはいらないんじゃないか?」とおっしゃるほど、足関節の痛みは改善し、元気になっていたのです。
今までは、足を引きずりながら当院に来院されていましたが、3回目の通電後、帰る頃には普通に歩いているような状態でした。
5回目の通電後(初回から約4週後)に、足関節の腫れ、可動域、圧痛も消失、各種理学検査も陰性、日常生活動作での不安も解消されたため、再び足関節の捻挫を繰り返さないように、足の運動をお伝えしました。
※Kさんには自宅でのふくらはぎや、足裏の筋群のリリース方法、足関節周りの筋力トレーニングにも引き続き協力いただきました。
その後は、体のメンテナンスのための施術際に、足関節の施術を併用する形で来院を指導し経過を観察。
Kさんはその後、再び捻挫をすることもなく生活されております。
微弱電流療法が痛みに効果がある理由
微弱電流療法(Microcurrent electrical neuromuscular stimulation,MENS)MENSは微弱電流を通電することで組織修復促進の効果が期待される物理療法です。
スポーツ現場では近年多種多様の微弱電流医療機器が頻用されていますが、急性の怪我に対して腫れの減少を目的に通電されることも多いです。

腫れの残存は痛みだけでなく、組織修復の妨げになるため腫れの管理は怪我の施術において重要となります。
実際微弱電流医療機器を使用して腫れが早期に減少したとの論文も発表されています。
※足関節外側靭帯損傷急性期の腫脹に対するマイクロカレント刺激の効果
今回のNEUBOXの通電により早期に腫れが減少、更に組織の修復が促進されたことにより通常より痛みの軽減が早かったと考えています。
捻挫や打撲、ぎっくり腰、寝違い、スポーツ選手の怪我やコンディショニングに対しても、微弱電流医療機器NEUBOXは幅広く対応できる可能性を秘めています。
微弱電流療法を全国の柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ指圧師の先生に向けて発信しています
一般社団法人微弱電流療法研究会は全国の対人支援を行う医療従事者に向けた微弱電流医療機器の治験や症例の普及を目的として活動しています。
さらに、スポーツ選手やスポーツチームのサポート、救護活動を通じて、柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ指圧師の先生方と共に学び、成長できる機会を提供することを目的とする非営利団体です。

微弱電流療法は整骨院や鍼灸院での日々の臨床に幅広く対抗可能です。
「整骨院にどんな医療機器を導入すればいいのかわからない」
「患者さんから治療後に『まだここが痛い』と言われる」
そんな時には、当協会でも研究を重ねている微弱電流療法がお役に立てると考えています。
もし、微弱電流医療機器NEUBOXや、微弱電流療法に興味のある先生はこちらからご連絡をお願いいたします
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
(監修 一般社団法人微弱電流療法研究会理事 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)